今回は実際に「アグリ・スマートシティ」(以下ASC)の実証実験の内容について話していこう。
ASC 安平町はこのようなスケジュールで実施をしました。
黄色に塗られている部分は参加者の方々にご参加いただくプログラムとなっています。各プログラムについて紹介いたします。
①交流会:アイスブレイクと親交を深める
今回のプログラムでは、参加者と地域の方々との親交を深める機会として交流会実施しました。参加者はASCの参加者と町内の方々(農家の方、町内の事業者、役場の方々など様々な方にさんかいただきました。合計で20名以上の大盛り上がりでした。
自己紹介などをしながらもそれぞれに関心のある事柄や想いなどを話しており、熱気のある交流会となりました。
②農業体験:人手不足の救世主となり得るのか
ASC実証実験における最大のテーマでもある「農業体験」2期にわたる今回の実証実験では5軒の農家にご協力いただき、計6回の農業体験を実施いたしました。内容は多岐にわたり、菌ちゃん農法による畝づくり、ビニールハウス建て、苗植え、出荷作業のお手伝いなどでした。
炎天下での作業は大変さもありましたが、皆さん非常に爽快な表情をされていたのが印象的でした。詳しくは前の記事で紹介しましたが、農業初心者でも人数の力により、お役立ちすることが出来ることも多々あることがわかりました。
実際にビニールハウス建てについては、農家の方お一人で専業で3日、他の業務と合わせると1週間程度かかる作業が4人で行うことで大半の部分を1時間半で終えることが出来ました。
③ワークショップ:多様性が生む新たな可能性
最後にASCのもう一つの目玉であるワークショップ。ワークショップでは町外と地元の参加者が交わってディスカッションをすることで、日ごろ交わらない方々との議論が新しいアイディアを生み出すことが出来るのではないかという期待があります。まさに多様性のあるコミュニティから生まれる新たな価値創造への挑戦といえます。
実際にワークショップの中では、
・アイスブレイク(マシュマロタワーチャレンジ)
・ブレインストーミング(安平町への期待)
・ブレインストーミング(安平町の強み)
・バリューグラフ(安平町への期待から見える課題)
・バリューグラフ(特定のテーマに関する手段の検討)
・CVCA(ビジネスモデルの検討)
を4時間×2日間で実施いたしました。議論は盛り上がり、様々なアイディアが生まれました。町内参加者も、町職員、町議員、一般の町民と多岐にわたる方々にご参加いただきました。
今回は「安平町の地域活性化」を考えるためのワークショップでしたが、今回で利用したフレームワークは他の検討を行う際にも有効に使うことが出来ます。また普段よりも積極的に発言をしている人もいて、能動的な行動に繋がる機会にもなったと感じました。
総じて今回のASCでは、より深い関係人口の創出として十分な成果を上げることが出来ました。一方で、いかにASCが継続的に続けることが出来るかがカギになると感じています。農業体験も常に初心者ではなく、複数回数の参加者となれるか、人手不足の受けて側が十分に回すことが出来る体制であるか。など解決すべき課題はあります。これらの課題を一つ一つ解決することで、よりよいプログラムになると確信しています。
また今後も魅力と期待のある取り組みを続けて参ります
今日はここまで!!