今回は安平町の新しい挑戦についてのご紹介です。
今後、安平町の「ゼロカーボン宣言」に向けての取り組みについてご紹介いたします。
北海道大学大学院 山中教授の講演会
安平町のゼロカーボン宣言に向けて北海道大学大学院 地球環境科学研究院 山中教授にゼロカーボンに向けたまちづくりの講演会を実施しました。
今回は地域活性化起業人である私山本の勤めていた(株)ビジネスコンサルタントの社員が社会人大学院生として山中教授のゼミに入っていたことがきっかけで安平町と山中教授を繋いだことで実現しました。
ご縁を繋いだことで今回の講演会が実現しました。
なぜ安平町がゼロカーボンに取り組むのか
もちろん、現代の情勢として、サステイナブル社会、脱炭素社会の実現が急務であるということは当然の理由ではありますが、もう一つ大きな理由が、「胆振東部地震による被災」という経験が大きく影響しています。
当時震源地のひとつである安平町は大きな影響を受けましたが、地震の影響として大きかったものに大規模停電(ブラックアウト)がありました。安平町には日本最大級のメガソーラー施設も保有するにも関わらずその電力は北電を通じて提供されることから、北電施設が地震の影響を受け安平町もブラックアウトとなりました。
その経験から、安平町での電力の地産地消 地域電力会社の設立への動きが始まり、
町規模での発電を従来のような火力発電などでまかなうことは難しく、再生可能エネルギーでの発電に取り組むこととなりました。
一連の流れより、電力の地産地消、そして再生可能エネルギーでのゼロカーボンの取り組みへ繋がってまいりました。
目指すべきゼロカーボンへの取り組みとは
現在様々な自治体でゼロカーボンに取り組んでいますが、環境省でも様々な支援をしております。その多くは太陽光発電の設置補助などハード(設備面)での支援などが多くあります。しかし、これまでの行政事業での失敗事例などで見られるのは町民を置き去りにした箱もの行政になってしまうケースです。
行政側としては、地域の発展の為に様々な取り組みを検討、実施しておりますが、その意図が地域住民に十分に伝わらない。大きな自治体になる程、地域の課題の吸い上げが難しい、個別具体的な対応よりも総論的な取り組みを選択せざるおえない、など様々な問題があり結果として、十分に効果が発揮されない施策や施設が出来てしまうケースがあります。その課題の一つとして「住民の参画(主体的な関わり)が不足していること」があります。
今回の安平町では山中教授からのアドバイスを受け、ゼロカーボンの前提として「持続可能な町づくり」とはという視点で取り組みを始めることとなりました。そして町民へのアプローチをする前段として、役場職員を動機づけする為に今回の講演会を実施をすることとなりました。
今後の展開
今回、役場職員を対象に講演会を実施しました。しかしこれはまだまだきっかけづくりに過ぎないと山中教授は仰っていました。今後求められることとしては、
・対話を続けていくこと
・自主的、能動的にこの取り組みに関心を持ち、関わっていくこと
など継続的に取り組んでいくことが挙げられてます。
また今後は町のキーパーソンの方々などを中心とした中核のグループを作り推進力を高めていきます。そして老若男女問わず、様々な立場の方々を巻き込み町の将来を考えて聞くことが重要です。※特に主役になるのは若い世代(将来の安平町に生活をするひたち)に関わってもらうことでさらに議論が活性化していくと考えております。
これからの安平町の活動についてはどんどん発信して参ります!
それでは!